訪問看護は、訪問看護ステーションからの指示で、利用者の家庭を訪問しての看護です。医師やケアマネージャーと連携しながら家庭を訪問して、適切な支援や看護をします。ヘルパーやリハビリスタッフとの連携も必要なことが多々あります。その上、時には、バイタルサインの確認や入浴介助、褥瘡ケア、看取りまで、さまざまな技術が必要とされるので、看護師としては遣り甲斐のある仕事です。いつも医師に同行するのではなく、訪問看護師が単独で訪問して適切な看護をするのですからかなりのスキルが必要とされます。
訪問看護師は、日勤のみで土日が休みになることが多いので、その点は、家庭との両立には最適な看護職でもあります。訪問先が自宅の近くであるならば、通勤時間が少なく、時給での仕事を望む場合には、好適といえます。
医師やケアマネージャー、ヘルパー、リハビリスタッフなどの他職種間の調整や、利用者の家族への対応など、コミュニケーション能力が求められるものです。看護師としての判断力が必要なさまざまな業務も行いますが、教育体制が整っていますので安心できます。
訪問看護のしごとは、一人の利用者と長期間の付き合いをしますので、利用者の様々な状況を知っての対応になるので、社会的意義は大きく、やりがいのあるお仕事です。 訪問看護師はその場の大きな裁量権が与えられているので、看護師として必要な能力が総合的にレベルアップできる環境になりますので、向上心のある看護師が多いようです。
訪問看護ステーションによって違いはあるのですが、利用者の状況はスタッフ全員が把握しています。空いた時間にステーションに戻った時には、医師との確認を頻繁に行い、急な対応にも直ぐに応じられる体制が整っています。
高齢化が進んでいる社会ですので、訪問看護の仕事は、社会的ニーズが高い職種です。病院勤務での「治療すること」がメインの場とは違い、利用者に寄り添う支援がメインになります。利用者だけでなくその家族の存在が大きく、コミュニケーションは難しさもあるのですが、喜ばれたときのうれしさも大きいです。患者ではなく利用者は、病気をもっていながら自宅での生活を望んでいる人なので、生活者としての価値観や人生観を大切にした看護が望まれます。
利用者の自宅では、リハビリのサポートなどをしますが、その前には、脈拍を測って異常がないか確かめてから始めます。家族からは折にふれて、いろいろな質問があります。表面に現れたことだけでなく、言葉の端にあるものに気が付く、悩んでいることなどをいち早く察知して、先回りして聞き出すこともします。迷っていることなどがそんな時に解決したりして喜ばれるとこの仕事の楽しさを実感するそうです。契約によって、1回とかの訪問をします。