訪問看護師の仕事内容や役割

訪問看護師とは、療養中の人の自宅に訪問し、ケアやアドバイスする看護師のことをいいます。医療のみならず生活面でも利用者の暮らしを支えるという重要な役割を担っています。具体的な仕事内容として、健康状態のアセスメント、排泄管理や栄養管理など療養生活の世話、医師の指示に基づく医療行為、寝たきり予防やリハビリ、ターミナルケアなどを行います。利用者というと、寝たきりの高齢者をイメージされることが多いようですが、実際は乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層の利用者がいます。
その他、利用者家族の相談に乗ることや、報告書の作成なども訪問看護師の重要な仕事です。自宅での看護に家族のサポートは欠かせません。利用者家族に自宅での看護で困っていることはないかを聞き、アドバイスや支援を行います。そして報告書の作成では、カルテの管理や日頃の訪問記録を入力します。月ごとにまとめて報告書を書くこともあります。
それだけでなく、訪問看護師は利用者家族と主治医の間に立つ、という役割もあります。看護師は利用者や家族と一番近い距離にいるため、互いの話をしっかり聞いて調整するポジションに立つことが求められます。調整がうまくいけば、医療にも良い影響を与えられるでしょう。
今後、生活のサポートが必要な高齢者が増加することが予想されています。それに併せて、ますます訪問看護師の活躍の場は増えていくでしょう。訪問看護師の場合、大多数の患者さんをケアする病院より、利用者一人に目線を合わせてケアを実施することが可能となります。寄り添いのケアができる仕事であり、信頼関係の絆も深くなります。そんなやりがいを感じられる仕事に興味がある方は、ぜひ訪問看護師の道を考えてみてはいかがでしょう。